
眼の腫瘍は眼瞼・結膜・眼内・眼窩に発生し、それぞれ良性腫瘍と悪性腫瘍があります。腫瘍ができた場所によって、症状や治療法が違います。

まぶたが脹れたり、しこりができたりします。炎症性の場合と腫瘍性の場合があります。炎症性では霰粒腫(まぶたの慢性の炎症)が代表的なものです。腫瘍性では、色素性母斑(ほくろ)や疣贅(いぼ)などがあります。
頻度は高くありませんが、癌などの悪性腫瘍ができることもあります。年配の方で霰粒腫の手術をしても繰り返し再発する場合、悪性腫瘍の可能性があるので注意が必要です。
頻度は高くありませんが、癌などの悪性腫瘍ができることもあります。年配の方で霰粒腫の手術をしても繰り返し再発する場合、悪性腫瘍の可能性があるので注意が必要です。


しろめが膨らんで隆起状となります。悪性リンパ腫という腫瘍では、結膜が発赤して慢性結膜炎のような症状を示すことがあります。


眼内腫瘍は、目の中にできるので、外からみつけることはできません。視力が低下する、ものが歪んで見える、視野(見える範囲)の一部が欠けるなどの症状があります。
眼内腫瘍の頻度は高くありませんが悪性腫瘍もあります。網膜剥離、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎など他の眼底疾患と類似の症状を示すことがあり、これらの病気との鑑別診断(区別すること)するために専門的な検査を要します。
眼内腫瘍の頻度は高くありませんが悪性腫瘍もあります。網膜剥離、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎など他の眼底疾患と類似の症状を示すことがあり、これらの病気との鑑別診断(区別すること)するために専門的な検査を要します。


眼窩腫瘍は眼球が入っている骨のくぼみの中にできる腫瘍で、まぶたが腫れたり、眼球が前方に出てきたりします(眼球突出)。進行すると眼球が圧迫され、目の動きが悪くなり、ものが二重に見えることがあります。眼窩腫瘍が疑われる場合には、CTやMRIなどによる精密検査が必要です。


●良性腫瘍であまりじゃまにならないときには、治療せず経過をみるだけでよいこともあります。
眼瞼の色素性母斑(ほくろ)や疣贅(いぼ)などは比較的短時間の手術で傷を残さないで治療出来ます。
●悪性腫瘍が疑われる場合は、組織を確認のうえ、状態に応じて手術、薬物療法、放射線治療などを選択します。
悪性腫瘍でも早期に治療すれば、完治させることが可能です。
悪性腫瘍の治療においては、早期発見・早期治療(早くみつけて早く治療を始めること)が最も重要です。
眼瞼の色素性母斑(ほくろ)や疣贅(いぼ)などは比較的短時間の手術で傷を残さないで治療出来ます。
●悪性腫瘍が疑われる場合は、組織を確認のうえ、状態に応じて手術、薬物療法、放射線治療などを選択します。
悪性腫瘍でも早期に治療すれば、完治させることが可能です。
悪性腫瘍の治療においては、早期発見・早期治療(早くみつけて早く治療を始めること)が最も重要です。